慣れてしまうと日本よりとっても合理的なアメリカの交通ルール。
でも、左右の通行側の違いや、スピード表記など日本との違いがたくさんあって、迷うことが多いですよね。
そんな交通ルールの違いや、あるあるを2回に分けてご紹介します。
こちらでご紹介しているルールは、中西部(シカゴ・デトロイトなど)の交通ルールや生活で感じた事に基づいています。
米国全土で大きな違いはありませんが、州や地域によって細かいルールには違いがありますので、必ず各州や地域のルールを確認しましょう。
速度はマイル表示
日本のキロメートル 表示 (km) に対して、アメリカはマイル表示(Mile)です。
50マイルは80キロ、70マイルは112キロ。田舎の高速では80マイルなんてところも。
アメリカで制限速度の最高は85マイル(136キロ)らしいです。
僕はノースダコタ州で80マイル(130キロ)を見たのが最大かな。
道が広いので、走っているとそんなに早く感じないんだけれど、事故を見たりするとスピードが出てるんだな~って感じます。
アメリカの広さや時間の流れは人の感覚を変える。
僕はこれを、勝手に1.6倍の法則と呼んでいます(笑)
右側通行
日本からアメリカに来て必ず1度は経験する事・・・それは逆走(汗)
どうしてもやってしまうんですよね~。その気持ち分かります!
でも何年も左側走行を経験していて、すぐには無理なんですよ。
逆走回避の秘訣は、前の車に頼ってついていく事ですよ!頼れるものは、なんでも頼っちゃいましょう!
これ実は、右折・左折で手前に入る?奥に入る?で迷った時にも使えます!
対向車も自分の前にも車がいない場合が一番注意しなければいけない場面です。しかも1~2か月経って、少し慣れてきた頃が一番危険ですよ。
僕は、初めてアメリカへきてその頃に、朝頭がボケーっとした状態で誰も走っていない道で、対向車が来るまで逆走していたなんて経験があります。体に染みついた日本のルールがまだ抜けていないんだなーって思った瞬間でした。
信号の先頭で赤信号で止まってしまった場合は、手に汗握りながら青信号になるまでに頭の中で考えて、シュミレーションしてから発進しましょう。
赤信号で右折OK
アメリカでは、赤信号でも右折をする事が出来ます。(一旦停止は必須です!)
これ、とても便利なルールで効率的だと、アメリカに初めて来たとき感心した思い出があります。
路肩沿いに曲がる方で日本でいう左折にあたります。
もちろん大通りへ進入する場合は、青信号になるまで進めない事が多いですが、小道や車通りの少ない交差点では青信号で待つことが必要なくなります。
不思議と、このルールが原因で事故が発生している場面はあまり見たことがありません。
皆さん注意しているから、意外と事故が起きないルールなんですね。
一旦停止をしっかりしないと、交通違反で捕まってしまうことがありますので、しっかりと一旦停止を心がけましょう。
シカゴ周辺には、一旦停止を確認するカメラがある交差点があります。警察の知り合いから聞いた話では、3~5秒は停止するようにした方が良いという事でした。
青信号を待たないで良いという時点で時間短縮がされていると思って、ゆっくり曲がりましょうね!安全第一です。
NO TURN ON REDには気をつけよう
赤信号で右折は基本OKなのですが、信号や曲がり角に「NO TURN ON RED」という標識がある場合は、その交差点では赤信号の右折が禁止です。
長年住んでいて分かったことは、”標識があるけど例外が多い”っていう事です。
「NO TURN ON RED」 の標識の下に、ごにょごにょっとなんか書いてある事があります。
そこに書いてある事は、100%の確率で”この場合は赤で曲がっていいよ”という例外が書いてあるのです。
- 時間帯や平日限定などの時間によってOKやNGが決まる
- 歩行者がいる場合はNG
- 右折レーンが2車線以上あるときは一番内側のレーンのみOK
などが多い例外です。
標識の下に、何かごにょごにょ書いてあるなと思ったら、 「NO TURN ON RED」 だけど行ってもいい場合があるんだなと覚えておいてください!
学校周辺で登下校時間は20マイル制限
学校周辺では通常35マイル~55マイルの公道が、登下校時間のみ20マイルに制限されます。
理由はもちろん、学生が事故に遭わないようにする為です。
多くの場合は、標識に時間帯が書かれていたり、標識がその時間帯のみ光ったりして、分かりやすくしてあります。
時々困るのが、
また、お巡りさんも車に見えるところでしっかり見張ってくれていて、事故を未然に防ごうという意識が高いので、とても良いルールだと思います。
平日に知らない場所へ行くときには、学校周辺は注意して運転しましょう!
お巡りさんがしっかり見ていますよ(笑)
高速での工事現場は罰金が2倍
高速道路で工事やメンテナンスを実施している場所での交通違反は、罰金が2倍となります。
高速道路では65マイルから80まいるくらいまでのスピードが出ていますので、人と車がぶつかってしまうと、命を落とす危険が高いです。
高速道路で暮らしを豊かにする為に従事してくれている方々を危険から守るためにも、このような重いペナルティを設定する事は、やっぱり理にかなっていますよね。
日本でも検討してほしいと思います。
一方通行からの左折
これは、自分の苦い経験から皆さんにぜひ知ってほしい事です。
一方通行の道は、右折したい場合は車を右に寄せて、左折したい場合は車を左に寄せて曲がらなければなりません。
中には、三車線なのに一方通行なんていう道路も存在します。
そうすると、真ん中の車線から左折すると左車線の車とぶつかったりするので危険ですよね。
だから、曲がりたい方へ車を寄せなければいけません。
ここで注意したいのは、”左折”です。
この時僕は、左に寄って左折する為に、路肩に沿って曲がりました。
ん?
後ろからお巡りさんがサイレン鳴らして飛んでくる。
初めは、なんで止められたかが全く分かりませんでしたが、お巡りさんからひと言”Wrong Way(逆走)”と言われてしまいました。
だって、日本は左折するときに路肩沿いに曲がりますよね。逆に言うと、左折の時しか路肩→路肩に曲がらないんですよ。
アメリカでも右折する時にしか、路肩→路肩で曲がらないのです。そうやって覚えていたら、一方通行という例外があったのです。
これは、アメリカに来て半年経った頃の事でした。
日本での長年の習慣は、時にフラッシュバックしてしまうんです。
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