海外にいても、日本のテレビを見たい方はたくさんいらっしゃいますよね。
僕は家族が来るまでの1人暮らしで日本のテレビ番組は必要ありませんでしたので、アメリカのテレビだけ見られれば良いと考えていました。
ですから、ケーブルテレビではなくSling TVというのネットテレビを契約して見ていましたが、家族が来てからは、契約した「日本のテレビ」ばかり見ていて、テレビが占領されて見ることもできなくなってしまいました(泣)
見れなくなってしまっては契約していても意味が無いので、結局契約自体を解約する羽目になり、お父さんも肩身が狭いなと思っています(笑)
子育てをしている家庭で、最終的に日本に帰るお子さんは特に「教育テレビ」などはとても良い影響があると僕自身強く感じました。
ですから今回は、アメリカで日本のテレビを視聴する4つの方法をご紹介したいと思います。
Slingbox(スリングボックス)

日本国内の「ご自身の自宅」や「両親・兄弟の家」などに、Slingbox(スリングボックス)という機器をセットして、日本からアメリカへインターネットを経由してアメリカを含む海外で日本のテレビを見る方法です。
もう少し簡単に説明すると「日本で視聴するテレビをインターネット経由でアメリカの自宅で視聴する」という事です。
この方法は、自宅で視聴している状態と何ら変わりがありませんので合法的に見る事ができるます。
完全合法なのは、自分自身やご家族の個人利用としてのみなので注意してください。
営利目的はグレーです。
コスト的には、これが一番安く日本のテレビが見れる方法です。
※日本側のインターネット費用や電気代を考えない場合
※2019年現在
ご自宅が無い場合は、親や兄弟・親戚の助けが必要になりますので、日ごろから良い関係を築いておきましょう(笑)
【想定のコスト】
Sling Box
30,000~45,000円(アメリカで購入の場合はHDMIコンバーターが必要)
DVDレコーダー
30,000-40,000円
合計
60,000-85,000円
※Sling Boxはアメリカで購入する方が1万円くらい安い
※インターネットのルーターはある前提
サポートがあれは初期投資以降は費用が掛かりません。
総額で$800必要だとして、
1年で$67/月
2年で$34/月
3年で$23/月
と長く滞在すればするほど割安に日本のテレビが見られることになります。
日本でサポートしてもらえる環境というのは具体的に、
・両親、親類の家に機器(Sling boxとレコーダー)を設置
・インターネット環境で配信ができる状態を作ってもらう
・機器やインターネットに必要な電気代も負担してもらえる
というようなサポートが必要です。
ただし、繋げるまでに少し手間が掛かりますので、その点は準備と覚悟が必要です。
まとめると、以下の作業が必要です。
1、Sling Boxを購入(アメリカの方が安価)
2、Sling Boxの設置
3、動作の確認
とはいえ、設置はテレビとDVDレコーダーの接続ができる方なら問題なく設置できます。
帰国後に機器を中古で販売すれば更にコストが抑えられますね!
3年以上滞在する方であればSling Boxが一番コストメリットが高いです。
D’YA TV

こちらは、僕が利用しているインターネットサイトからストリーミングで日本のテレビが見られるウェブサイトです。
分かりやすく言うとNETFLIXとかHuluのようなサービスですね。
$49.99/月でリアルタイム視聴できる事に加えて、1週間先まで録画予約が可能。
大きなメリットは初期費用、入会金や解約金などの費用が一切発生せずに$49.99/月で始められて退会もできるという事です。
少し割高ですが、手間いらずでお手軽に日本のテレビを見る事ができます。
友人は普段家族では見ないのですが親が3週間だけ来るときに、1か月だけ契約してテレビを見られるようにしてあげるというような使い方もしています。
初期設定が必要ないお手軽さは、スリングボックスと差別化ができていると思います。
法的にはどうかという観点では、アメリカのニューヨークに会社を置き「お客様から依頼を受けて各業者(PCレンタル会社、コロケーション会社) にお客様専用のシステム構築手配をする、代行サービス」と表現していますので、”日本で私たち本人がレンタルサーバを設置(代行)して私たちが個人で楽しむ為に見る、録画するもの”という考え方を表現していますので、法の筋は通っていると考えます。
また日本国内における著作権法の抵触についてはグレーと言えるでしょうが、アメリカの会社なのでIPTV特別法などその国の法律によるところが大きいです。
日本の著作権法も適用の余地はありますが、ベルヌ条約の条約加盟国で且つその国で審議が必要なので、現実的には適用するのは難しいでしょう。
ここは、解釈によって変わりますがサービスの受領者である私たちに危害が及ぶ事は無いので、その点は安心して使っていただければよいと思います。
JVR(ジャパンビデオレンタル)

これもインターネットのウェブサイトから見る事ができるサービスです。
$19.99/月で、リアルタイム視聴ではなく録画データを自分が見たい時に見られるサービスです。
年間契約ですと$17.5程度まで抑えられます。
初期費用、入会金や解約金などの費用が一切発生せずに止められるという事です。(1週間前までに解約希望日を明記して 問い合わせフォームへ連絡は必要)
2014年頃からのデータが蓄積されていて単身赴任の方やリアルタイムでの視聴が必要ない方には、良いサービスだと思います。
残念なのは、子供の教育テレビはプログラムに無いので我が家では選択肢に入りませんでした。
また、ドラマやバラエティーが中心で時事やドキュメンタリーのコンテンツが無くなっているので、発信に問題があったのかもしれませんね。
こちらも日本の法律上合法とは言い難いですが、アメリカの法人のようですのでサービスが成立していると考えられます。
同じく、私達に危害が及ぶ事は無いので問題はないですが、年間契約中にサービスが停止されるリスクは理解したうえでの利用をお勧めします。
テレビジャパン

インターネットが今よりも発達してない、非常に古く1991年からあるサービスで根強い人気があります。
NHKとの提携があり、リアルタイムのニュースと朝ドラや人気ドラマが織り交ぜて24時間配信される番組です。
また毎月1か月分の番組表が郵送で届きますので、アナログな感じが年配の方にはしっくりくるサービスです。
$25/月の番組契約と、ケーブルテレビや衛星の契約が別途必要となります。
私の住んでいる場所では、一番安いサービスで$25/月なので、合計$50程度だと考えられる。
ただし、ケーブルテレビは初めの1年または2年の後に料金が上がる仕組みになっていることが多いので注意が必要です。
最近は地デジ放送が始まり、いわゆる4大番組は室内アンテナさえあればデジタル画像が無料で見られるようになりました。
私が初めて渡米した2005年はまだ地デジが開始されていなかったため、室内アンテナでは砂嵐画面との格闘で、ケーブルテレビの普及率が非常に高かったです。
その上、インターネットも普及はしていたとはいえ動画などの大容量を送信できるほどの技術はなかったため、日本のテレビを見るにはジャパンTV一択であった状態です。
また、ビデオレンタルやCDレンタルも全盛時代でしたが、You Tubeなどインターネット上に動画あふれる時代となり、多くの店が閉店しています。
法的な観点で言えば、テレビジャパンはHNKをはじめとするテレビ局と提携しており、日本、アメリカ共にクリアしている唯一のチャンネルと言えます。
色々な番組が詰め合わされたケーブルテレビの1番組なので見られる番組には限りがありますのでご注意ください。
まとめ

・2年以上滞在で日本でサポートが受けられるならSlingboxが一番メリット高い
・短い期間ならD’YA TVがおススメ
・単身などでリアルタイムにこだわらないならJVRが安くてよい
・テレビジャパンはグレーゾーンの法解釈が嫌な方はの選択
昔に比べると選択肢が増えた事が非常にうれしく思います。
この他にもまだ方法があるかと思いますが、この4つの中から選べばまず問題は起きないと思います。
新しい生活が始まる中で、いろいろと考える1つの答えになれば幸いです。