- アメリカで銀行を開設してチェック(小切手)をもらったけどどう使うの?
- どういう場面で必要なの?
- いろいろな使い方をしっておきたい!
皆さんは、チェック(小切手)というものを使った事がありますか?
僕は、アメリカに来るまでは個人として使った事はありません。
日本では会社のおつかいで小切手を受け取りに行った程度で、本当にザックリと「お金の代わりになるもの」というイメージしかありませんでした。
ですがアメリカでは非常に一般的な「お金の受け渡し方法」です。
スーパーで物を買うときにもチェック(小切手)で購入ができます。
日本ではそんな光景を見た事がありませんよね?
アメリカと日本の文化の違いでこの「チェック」いわゆる小切手の文化は避けて通れない話題です。
日本で一般の人にはほとんど馴染みがない、この「チェック」の利用方法や面白い使い方を今回はご紹介しようと思います。
本記事の内容
・チェックの基本的な概念と使い方をご説明します
・現在の時代でどういう場面で必要なのかをご紹介します
・おもしろい使い方をご紹介します。
【アメリカのチェック】書き方とおもしろい使い方~基本情報
日本人からみると「チェック」(小切手)をいちいち書いて、銀行へ持って行って入金とか換金するのはとても非効率だと思いませんか?
銀行振込が簡単に出来ればいいのに・・・と。
僕ももちろんそう感じている日本人の1人です。
これには昔からアメリカ人が「チェック」を生活の一部として使用していた歴史がそうさせています。
「チェック」は信用を利用した取引です。
今でいうところの、クレジットカードが正にそれにあたりますね。
クレジットカードは1950年代から生まれした。
それに比べるとチェック(小切手)は350年以上前から使われている文化で、アメリカでもこれが昔から根付いているのです。
ですから、日本で支払いが「現金か振込・カード」の考え方が普通なのに対してアメリカでは「チェックか振込・カード」という考え方に近いです。
アメリカでは現金をあまり使いませんので、現金の代わりが「チェック」(小切手)だと考えるとしっくりくると思います。
クレジットカードの支払いも「チェック」ですし、公共料金の支払いもクレジットカードが使えなくて「チェック」しか使えない場合もあります。
クレジットカードは、受け取り側がカード会社から2-3%手数料を取られてしまいますので、敬遠されるときがあります。
最近では「Pay Bill」と言って、ウェブ上で振込みのように支払いができるサービスが定着していますが、これも送る相手によっては、銀行から「チェック」が発行されて郵送されているので、実際は「チェック」の取引となります。
「チェック」を自分で書いて、郵送して、支払いするという非効率な支払い方法も、銀行の振り込み代がアメリカでは高いので郵便代のほうが安いと考えます。
【アメリカのチェック】書き方とおもしろい使い方~書き方はこうです
私達個人が使う「チェック」は「パーソナルチェック」と言って個人が銀行の信用を使って発行する小切手となります。
チェックの発行の仕方(書き方)は上の赤字の部分を記入します。
これは見るだけで分かりますので注意点だけご紹介しておきます。
①Pay to the order ofの所に支払い先を正式名称で記載しましょう。
②数字で書く支払額は、セント部分を少し小さく書いて下線をひく
③支払い額の数字もアルファベットも追記が出来ないように隙間に線を引きます
④支払額のアルファベットで〇〇セントは、〇〇/100と書きます
⑤サインは忘れずに(忘れたら使用できません。)
※支払額のアルファベットでセントの支払いが無い場合は、追記できないように引く線の代わりにOnlyと書くのもありです($100ならOne Hundred Only)
ですから銀行に口座が無いと小切手を使用できません。
アメリカでは信用が無くて銀行口座を持てない人も中にはいます。
そんな人が「チェック」がどうしても必要になると、スーパーやガソリンスタンドで「マネーオーダー」と言われる現金を払って小切手を発行してもらいます。
おもしろいのは、交通違反の罰金は場所によっては「パーソナルチェック」が使えずに「マネーオーダー」しか使えない何でこともあります。
「パーソナルチェック」は口座にお金が無ければ換金できないので、罰金が100%確実に回収できるようにという事です。
【アメリカのチェック】書き方とおもしろい使い方~どこで使うのか?
最近は「チェック」を使う機会がめっきり少なくなりました。
この10~20年は大きく運用方法が変わりました。
僕が初めてアメリカへ来た2005年の時は、ウェブでの「Bill pay」もありませんでしたので、チェックかクレジットカードという選択肢しかありませんでした。
厳密に言えばBill payもチェック取引ですが、使う方からするとチェック払いというより振込に近い使い方ですね。
ですから、現在クレジットカードがある前提で考えればチェックを発行する事はとても少ない回数になりました。
チェックでしか取引が出来ないもしくは、クレジットカードを選択すると割高になる支払い先はこちらになります。
・公的機関への支払い
・子供の幼稚園代や学校へ払う
・大家さんへ家賃を払う
個人へ支払う場合にはまだ「チェック」はメジャーに使います。
ですがこれも「Bill Pay」を登録すれば、銀行からチェックを郵送してもらう事ができます。
【アメリカのチェック】書き方とおもしろい使い方~面白い使い方
ここでは、チェックはこんな使い方もできますよというものを紹介したいと思います。
自分で発行したチェックを直接支払う相手の口座へ入金する
意外によく使うのが支払いしたい人へ期日までに郵送できない場合に、直接チェックをその人の口座へ入金してしまう方法です。
この場合は、相手の銀行口座番号(アカウントナンバー)を聞いて、その銀行へ行くことが必要です。(支店はどこでもOK)
銀行側は、チェックに支払い先の名前と銀行口座番号の口座名が一致すれば入金に応じてくれます。
その際に裏書はどうすればよいかというと、サインは必要なく「Deposit Only」と記載して「Acc.# 000000」と入金したい銀行口座番号を書いておけば大丈夫です。
自分宛てに受け取ったチェックを違う人に裏書して誰かに引き渡す
小切手の一般的な使用方法ではありますが、裏書をしてそのチェックの所有権を移すという事ができます。
要するに自分宛てのチェックの後ろに「渡したい人の名前」と「自分のサイン」を書けば、そのチェックを譲渡する事ができます。
スーパーでチェックで買い物して現金を引き出しできる(キャッシュバック)
今ではデビットカードの使い方に取って代っていますが、スーパーで買い物ついでに現金引き出しする事ができます。
例えば10ドルの買いもので$100のチェックを書いて渡せば$90おつりがもらえます。
昔の人は、こんな方法で銀行に行かずとも現金を引き出ししていました。
今では、ほとんどの銀行のキャッシュカードにデビットカードがついていて、これで買い物をして「Cash back $50 please」と伝えると$50+買い物代が引き落とされて現金を引き出しする事ができます。
豆知識として覚えておきましょう。
【アメリカのチェック】書き方とおもしろい使い方~まとめ
・「チェック」には裏書譲渡や直接入金、キャッシュバックなど面白い使い方がある
・「チェック」(小切手)はアメリカの古い文化なので現金に近いもの
・あまり使われなくなった「チェック」もまだ必要な場面がある
いかがだったでしょうか。
僕が初めて渡米した2005年頃は、まだまだチェックをたくさんの人が使っていました。
レジでチェックを書いて発行して渡している光景も見る事ができました。
世の中もたくさん変化がありますが、根底の「チェック文化」が無くなる事は無いと思いますので、今回の事は知っておいて損はないと思います!
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