前回に続いて、合理的なアメリカの交通ルールについてPart 2です。
そんな交通ルールの違いや、あるあるを2回に分けてご紹介してます。
僕が初めてアメリカへ来た2005年から思い起こしてみると、たくさんの失敗があったなぁと改めて感じています。
こちらでご紹介しているルールは、中西部(シカゴ・デトロイトなど)の交通ルールや生活で感じた事に基づいています。
米国全土で大きな違いはありませんが、州や地域によって細かいルールには違いがありますので、必ず各州や地域のルールを確認しましょう。
YIELDの標識に気をつけて
これは、日本で見かけない標識で見当がつかないですね。
YIELDには”譲る”という意味があります。
簡単に説明すると、YIELDの標識がある道の方が他の進入路よりも劣勢なので、他の進入路の車が優先ですという意味です。
よくある例として、高速道路へ進入する際に、右折から入る車線と左折から入る車線が交わる時に、左折の方にYIELDがあります。
また、ランドアバウトの円に入る時にも YIELD のサインがあります。
円周に入っている車が優先だからです。
YIELDの標識を見たら”こっちが劣勢なんだな”と思って走ってくださいね
STOPサインの交差点(4WAY/ALL WAY)
ストップの標識は日本の”止まれ”ですね。
でもルールが異なっていて、日本から来たばかりだと困惑する標識の1つです。
このSTOPの標識には、標識の下に”4STOP”とか”ALL STOP”と書かれている標識があります。
これは、”交差点の4方向全てが止まれです”という意味です。
全ての進行方向に優先が無いので、必ず一旦停止をしなければなりません。
そうすると、一旦停止の後に誰から進めばいいのでしょうか?
答えは簡単で、”先着順”で止まった順番が進む順番です。
4方向で一番最初に一旦停止した車が、交差点に進む事ができます。
ルールが分からずに自分がフリーズしてしまうと、その交差点の動きもフリーズして渋滞。そして後ろからクラクションを鳴らされるという残念な結果となりますので、気を付けてください。
STOPサインの交差点(2 WAY)
このSTOP標識は、日本人になじみがある”止まれ”と同じ意味となります。
STOP標識が無い方向が優先道路で標識がある方が止まり、優先道路の車がいなくなってから交差点へ入ります。
4WAYのSTOP標識ルールがあるので、優先道路ではないSTOP標識がある道路では先着順と勘違いしがちです。
明確なルールが無いのが現状なので、先着順ではなく進入方向によってお互いがぶつかる可能性がある時は、
1、直進が優先
2、右折が次に優先
3、左折が最後まで待つ
この順番を心がけましょう
ラウンドアバウト実は安全!
ラウンドアバウトは、交差点ですが信号が無く中心に円形の道路があって、4方向から出入りができる交差点です。
初めて使うときはとても難しく感じたり、円に入るのが怖かったりしますよね。
でもルールがしっかり分かってしまうと違和感がなくなります。
そして事故が少ないという、運転手にとってはとても重要なメリットがあります。
事故が少ないというメリットがなければ、運転者としては信号の交差点でもランドアバウトでも、それほど目に見える良さは見当たりません。
ですが、特に重大事故はランドアバウトの方が発生し難い統計が出ていますので、どんどん作ってほしいと思っています。
余談ですが、信号の交差点よりもランドアバウトの方がコストが安く済みます。デメリットは、スペースを使ってしまう事なので、アメリカのように広大な国では、デメリットが薄いので、やっぱりどんどん作った方がいいですよね
踏切はとまらない
これは、見出しの通り、アメリカでは踏切で一旦停止をする必要がありません。
日本では一旦停止がルールなので、旅行者などは止まってしまいがちです。
止まると後ろから追突される危険がありますので、減速はしても止まらないように覚えておきましょう。
スクールバス・緊急車両はしっかり止まる
子供たちの通学ではスクールバスで送迎する場合が多く、朝夕の通学時間はたくさんのスクールバスを見かけます。幼稚園から高校生まで全て同じようなスクールバスを使うので、黄色いバスがたくさん走っています(笑)
子供たちが乗り降りする際に、赤いライトを点滅させて、STOP のサインを出して停止します。
その時は、対向車も含めて最低25フィート(約7メートル)離れた場所で停車して待たなければいけません。
スクールバスを乗り降りする子供の安全を確保するためなので、守らない場合はスクールバスの運転手がナンバープレートを控えて通報されることもあります。
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