- アメリカのキャンピングカー旅行で事故を起こしたらどうなってしまうの?
- 事故を起こした直後は何をすればいいの?
- 旅行は続けられるの?
旅行中は絶対に交通事故を起こしたくはありませんが、運転をしている以上交通事故の加害者にも被害者にもなり得ます。
まずは、事故に遭わないように、焦らずにゆっくりと運転する事を心がけましょう。
望まない事が発生したしまった時も、対処を知っているか知らないかで大きくその後の旅と、事故に対する結論が変わってきます。
交通事故と一言でいっても、事故の内容で大きく変わってきますのでシーン別にも詳しく説明していきたいと思います。
今回は、旅行者にも分かりやすい一般的な情報をご提供していきます。
ちなみに、自慢する事ではありませんが、僕はアメリカで4回事故を経験しています。(そのうち1度はキャンピングカー)
アメリカに9年住んでいて何度もキャンピングカーで旅行をしてるので、ぜひ参考にしてください。
本記事の内容
・事故を起こしてしまった時にまず初めにするべき事を説明します
・事故を起こしてしまった時の全体の流れをご説明します
・事故や旅行後の処理についてご説明します。
アメリカのキャンピングカーで事故を起こしてしまったら
車の運転に事故はつきものです。
まず初めに、自分を責めないでください。
事故を起こそうと思って事故する人など、世界のどこにも居ないので加害者であろうと被害者であろうと、その事故を解決する事に注力しましょう。
自分が平静を保つことができれば、その後の対処も大きく変わってきますので、冷静ではないと思いますが慌てずに対処しましょうね。
事故が起きた直後に必ずすべきこと
①キャンピングカーを安全な場所に停める(2次災害防止)②本人・同乗者・相手にケガがあれば救急車を呼ぶ(人命の保護)③警察へ連絡する(事故の証明)
この3つは、この順番が大切な順番です。
旅行の心配よりも何よりもこの3つは優先してください。
英語ができない方は、周りの人に助けを求めてください。
しゃべれない事よりも、何もしない事が全ての状況を悪くさせるので、とにかくこの3つを最優先で進めましょう。
周りの人も必ず協力してくれるはずです。
事故を起こしてしまった時の全体の流れ
事故が起きてしまった時に発生から終結までは事故によってはかなり長引く可能性があります。
対人が絡まない事故の場合はそこまで長引く事はありませんが、ケガなどが絡むと旅行中に解決する事は無いでしょう。
事故が起こってからの全体的な流れは以下のようになります。
英語に自信がない方へ
・現場では周りの人に助けてもらってください
・警察、レンタル会社、保険会社は、ほとんどの場合通訳を入れた3者通話が可能なのでそれを依頼してください。(Japanese Pleaseと連呼しておけば大丈夫だと思います。)
①事故直後の対応
先ほど紹介した3つの事
・キャンピングカーを安全な場所に停める(2次災害防止)
・本人・同乗者・相手にケガがあれば救急車を呼ぶ(人命の保護)
・警察へ連絡する(事故の証明)
これが終わった次にする事となります。
・事故の相手と連絡先を交わす
・状況の写真をできるだけ撮影しておく
・キャンピングカー会社へ連絡する
・保険会社へ連絡をする(キャンピングカー会社の指示による)
②警察から事故証明番号(ケースナンバー)を取得する
警察が現場に来てくれたら、可能な限り状況の説明をしてください。
特に、自分に非が無い場合はそれを全力で主張してください。
どちらとも言えないこちらに問題がある場合は、事実をしっかりと伝えて記載してもらう事が大切です。
ここに記載された内容が、事故の結果となるので納得いかない事は認めてはいけません、双方納得がいく事故内容となっていれば、お互いがサインして書類の完成です。
完成した書類は、コピーをもらえますので大切に保管してください。
書類にはケースナンバー(Case#)と呼ばれる書類のナンバーが記載されていますので、そのナンバーで、キャンピングカー会社や保険会社と話をする事となります。
③状況によって旅行の中断・続行を判断
・自走ができない場合はロードアシスタントを利用してキャンピングカーを返却
キャンピングカー会社としては、代替車を準備する義務はあると思いますが、レンタル会社へ戻り再度車を借りて旅行をやり直す事は、現実的には厳しいのではないかと思います。
・けが人が出た場合
事故の程度、けがの程度によります。
事故当事者の状況によっては、中断する必要が出てくるでしょう。
・自走ができる場合は、キャンピングカー会社と協議して旅行を続行するかを協議する
確率としては、むしろ続行できる方が多いと思います。
事故の程度によっては、旅を続行できる可能性があります。
僕の持論ですが、あくまでここは自己責任の領域になります。
当然、レンタル会社と協議する事になりますが状況の説明次第で、どういう方向へも持っていけます。
レンタル会社のポイントは、契約者自己負担額($1000や$1500)にキャンピングカーの損害が抑えられるかどうか。
その範囲で抑えられるダメージなら、返却時点で事故の修理費用を払っておしまいなので、旅行自体は続けられます。
自己免責に収まりきらないダメージの場合は、最寄りの修理工場で応急処置などして旅行を続けるなど選択肢が提示されるので、それに従うべきでしょう。
ちなみに、旅行先に修理工場などは殆どありませんので、レンタル会社へ戻すという選択が一番多くなると思います。
その場合は、自分の判断で旅行終了日の日程を戻す日に設定して旅行を継続するという裏技があります。(僕はその選択で旅行を続けました。)
旅行後・事故後の処理について
旅行後にどのように処理されるのでしょうか。
入っている保険によりますが、前提としてSLI保険には入っている前提でご説明します。
入るべき保険についてはこちらを参考にしてください。
①キャンピングカーのダメージ補償について
ほとんどのレンタル会社は、レンタル料金にダメージの補償が付保されています。
したがって全損したとしても、設定した自己免責額のみで契約者の補償完了します。
自己免責額というのは$1000~$2000くらいの範囲で設定されて、それ上限金額までは契約者が保証します。
例えば、自己免責額が$1500で修理費用が$1000の場合は、借りたあなたが$1000を支払います。
自己免責額が$1500で修理費用が$5000の場合は、借りたあなたが$1500を支払い、レンタル会社が$3500を支払う事になります。
②対物事故での相手への補償
基本的にはレンタル会社が所有する車両なので、レンタル会社と保険会社が相手側の保険会社または個人と交渉する事となります。
SLI保険に入っていれば、ほぼそれでカバーができるはずなので、安心して大丈夫です。
基本的に、レンタル会社と保険会社が処理した情報をもらって処理完了となります。
③対人事故での補償について
これも、保険会社同士の解決が基本ですので、個人が介入する事はありません。
補償金額を超えるような場合はほとんどないと思いますが、その場合は裁判等に発展します。
このケースは、死亡事故など最悪の場合に考えられる事です。
車を運転する以上、こんな事が無いとも言い切れませんので、運転手はしっかりと体調管理して安全運転に心がけましょうね。
小さな事故は経験値・大きな事故は未然に防いで旅を成功させましょう
少し哲学的ですが、人間が生きている以上リスクはつきものです。
車を運転するという事は少なからずリスクがありますから、それを最小限に抑えるようにみんなで力を合わせて努力しましょう。
運転の事前準備や旅行中の体調管理、注意する事は少なくないかもしれませんが、それを乗り切った旅は、一生の思い出に残りますので、ぜひ仲間や家族で力を合わせてチャレンジして欲しいと思います。
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