- アメリカで事故を起こしたときどうすればいい?
- どこかに電話をする必要がある?
- 相手とはどんな話をするの?
どこにいても起こしたくはない交通事故ですが、自分が運転手として運転する以上事故に巻き込まれてしまったり自分から事故を引き起こしてしまったりする事は可能性としてゼロではありません。
事故を起こしてしまうと、頭の中が真っ白になってしまいます。
真っ白になった次の瞬間には事故を正しく処理するために相手と話したり、警察を呼んだりといろいろやらなければいけないことがあります。
ですからアメリカで運転をしなければならないのであれば、これだけは知っておいてほしいと言うことを説明したいと思います。
本記事の内容
・これだけは忘れないでほしいということを説明します。
・交通事故を起こしてしまったときの手順を説明します。
・警察、保険会社、事故の相手との対応方法を説明します。
【知っておこう!】アメリカで日本人が交通事故した時の警察対応方法
事故を起こしてしまった時にこれだけは忘れずにいて欲しい内容をご説明します。
①ケガ人の保護
人命や大きな後遺症が出ないように迷わずに救急車を呼んでもらいましょう。
英語が得意でなければ助けを求めましょう。
アメリカでは必ずたくさんの方が協力してくれます。
この初動で事故後の印象大きく左右します。
②英語が苦手ならとにかく助けを求める
事故した時には遠くの知り合いではなく、目の前にいる人を頼りましょう。
「Please help me because I don’t speak well.」とか「I can’t speak English.」などで目の前の人は理解します。
救急車の「Ambulance(アンビュランス)」という単語は覚えておきましょう。
また大抵の場合保険会社は、電話の3者通話で通訳を用意してくれます。
③警察へは必ず届け出をしておこう
警察を現場に呼んで必ず「ポリスレポート」を発行してもらいましょう。
Crash reportとかCollishion reportとか週によって色々な名前がありますが、大切なのは事故が発生した事を報告して「ファイルナンバー」と呼ばれる事故の処理番号をもらう事です。
この番号で全ての関係者が照合するのでとても大切な番号になります。
ケガのない事故や責任が明らかな場合は、事故ナンバーと連絡先の確認のみ発行して事故内容は自分で報告するような場合もあります。
これが無いと保険が下りない可能があります。
警察をはじめ第三者へはありのままの状況を説明しましょう。
それが、これ以上状況を悪くしない一番の方法です。
また、示談をすることは基本的に危険です。
相手に善意があるのか悪意があるのか分かりません。
アメリカで日本人が交通事故した時・3つのケース
事故を3つのケースに分けて説明します。
3つのケースとは、
①物と自分の車がぶつかった時
②車と車でぶつかってしまった時
③歩行者など人と車がぶつかってしまった時
です。
①ものと自分がぶつかってしまった時
いわゆる物損事故と呼ばれる事故です。
どんな事故でも、まず初めに車を安全な場所へ移動しましょう。
具体的には車を右に寄せて道路をふさがないようにすることです。
車が破損して自走できない場合は、レッカー車などを呼んで移動する必要がありますので、車から降りて自分の体を安全な所へ移動させてください。
次に自分や同乗者やその他の含めた人に被害がないかを再確認してください。
その上で壊してしまった事を弁償しなければいけませんのでその持ち主と最終的に保険屋さんが交渉することになります。
自分は当事者ですが、交渉するのは保険屋さんです。
話をする順番としては①警察②所有者③保険会社という形になります。
警察に現場まで来てもらって「ポリスレポート」を発行してもらいます。
「ポリスレポート」を発行してもらえば所有者へは事後の連絡でも問題ありません。
所有者が分からないもので1番可能性が高いのは、信号とか電柱とか標識等公共物かもしれませんね。
公共物話相手がすぐに特定できる所有者を探す必要はありません。
1番最初に警察に来てもらいましょう。
まとめるとこのような感じになります。
1、車を右側に寄せて安全を確保
2、同乗者、本人や他の人にケガ人がいないかを確認する
3、警察、保険会社、所有者とコンタクト
4、警察から「ポリスレポート」を受け取る
5、保険会社へ「ポリスレポート」と事故内容を連絡
(所有者への弁済は保険会社が行います。)
6、自己免責分を保険会社へ支払う
※ケガ人がいる場合は必ず最優先で保護してください。
※ぶつけた公共物に破損がない場合は特段警察への報告は不要です。
②車と車でぶつかってしまった場合
交差点などで車同士が事故をしてしまった場合は、まず二次災害が起こらないように安全な場所へ車と体を移動させることが大切です。
慌てて外に出たりは決してしないようにして、車が移動できるのあれば素早く移動しましょう。
具体的には道の端に車を寄せてぶつかった相手と並ぶとその後の処理の時に便利です。
車から外に出る時も必ず注意して他の車にはねられないように注意してください。
ここでもまずはけが人がいないことを確認してください。
けが人がいる場合は最優先で行動するようにしてください。
コンタクトする相手は対物事故の時と一緒です。
順番は①警察②所有者③保険会社になります。
車の所有者は車に乗っている人がわかっているはずなので問題ありませんね。
ですから警察と保険会社に連絡をしましょう。
【警察を待つ間にやっておくべきこと】
・事故の様子の写真を撮っておくこと
・ぶつかった場所写真
・両方の車のダメージ箇所と車全体の写真
・連絡先を交換(ポリスレポートには記載される)
・事故の目撃者がいれば警察が来たときに一緒に立ち会ってもらう
車同士の事故の場合はどちらが悪いかと言う割合がぶつけた場所や目撃者の証言で決まります。
だからすぐに謝ってしまうのはやめましょう。
車同士の事故の場合は結果的にどちらが悪いのかということは、状況証拠と目撃者の証言で全てが決まると言っても過言ではありません。
自分が不注意だったと思っていたとしても、本当は相手にも問題があったかもしれません。
ですから自分が悪いかもしれないと思ってもすぐには謝らずに、全ての証拠が揃い保険会社の交渉が終わった後の結果で謝るということにしてください。
車同士の事故の場合の手順をまとめます。
1、車を右側に寄せて安全を確保
2、同乗者、本人、相手、その他を含めケガ人がいないかを確認
3、警察・保険会社とコンタクト
(時間がなければ保険会社は警察、相手との話が終わった後でも良い)
4、事故の様子を写真
5、目撃者を探す
6、警察と事故相手と共に状況説明
(目撃者がいれば一緒に入ってもらう)
7、警察からポリスレポートを受け取る
8、保険会社へポリスレポートを連絡
(所有者への弁済は保険会社が行います。)
9、自己免責分を保険会社へ支払う
※ケガ人がいる場合は必ず最優先で保護してください。
③歩行者など人と自分の車がぶつかってしまった時
歩行者、自転車、バイクなど人に直接ぶつけてしまった場合には、大きなケガを与えてしまっている場合がありますのでまずは救急車を1番初めに呼ぶべきです。
車の損害は後でどのようにでもなりますが、人身事故だけは慎重な対応が必要です。
車に触った程度の事故ならともかくダメージが考えられる場合は救急車を呼んだ方が無難です。
あとで大きな後遺症を抱えたりすることも考えられますので、必ず病院で治療を受けてもらいましょう。
救急車と同じく警察も呼びます。
全てはケガ人の処置を最優先して、それ以降は車同士の事故と同じ流れを踏みます。
車同士の事故の場合の手順をまとめます。
1、ぶつけてしまった相手を保護
2、車を右側に寄せて安全を確保
3、救急車を呼ぶ(ほとんどの場合)
4、同乗者、本人、相手、その他を含めケガ人がいないかを確認
5、警察とコンタクト
↓ここからはケガ人の保護が終わってから
6、保険会社とコンタクト
(時間がなければ保険会社は警察、相手との話が終わった後でも良い)
7、事故の様子を写真
8、目撃者を探す
9、警察と事故相手と共に状況説明(目撃者がいれば一緒に入ってもらう)
10、警察から「ポリスレポート」を受け取る
11、保険会社へ「ポリスレポート」を連絡
(事故の相手への補償は保険会社が行います。)
12、自己免責分を保険会社へ支払う
※ケガ人がいる場合は必ず最優先で保護してください。
アメリカで交通事故した時の警察・保険会社・事故相手との対応方法
対応すべき相手の、警察・保険会社・事故の相手との対応方法をまとめておきます。
①警察
警察には必ず現場に来てもらいましょう。
現場での状況説明は非常に大切で、ポリスレポートに書かれる内容がほとんどの場合一番信頼性が高い情報とされます。
後ろから追突されるようなケースはどちらの不注意か一目瞭然ですが、出会い頭などどちらの問題かが不明瞭な時は、しっかり説明する必要があります。
警察へ状況を説明する上では、目撃者がいると真実が分かるのでとても良いと思います。
ポリスレポートは、保険会社と話すときにも重要な書類となりますので必ず入手してください。
注意: ケガのない事故や責任が明らかな場合は、事故ナンバーと連絡先の確認のみ発行して、レポートは事故内容は自分で報告するような場合もあります。
②保険会社
保険会社へもなるべく早めの連絡が必要ですが、3人の中では一番最後で大丈夫です。
通訳が必要な場合などは一番初めに連絡をしても良いと思います。
細かい内容はポリスレポートを送って説明する事となります。
殆どの保険会社は3者通話で日本語対応尾が可能です。
③事故の相手
まずはお互いにケガが無いのかを確認しましょう。
警察のでの立ち合いでも、ケガの有無は確認してポリスレポートへ記載してもらいましょう。
連絡先は交換は可能であればしておきましょう。
ポリスレポートに記載されるので絶対という事はありません。
謝る事も怒る事もしないで、冷静に事実だけをみて会話しましょう。
アメリカで日本人が交通事故した時の警察対応方法・まとめ
・まずはケガ人を最優先で保護
・2次災害が起きないように車と身を安全な場所へ移動
・英語に不安があれば近くの人に助けを求めよう
・警察のポリスレポートは書類の中で最重要
・謝ったり決めつけたりしないで真実を警察へ説明しよう
自慢になる事ではありませんが、僕はアメリカで3回交通事故を経験しました。
幸い大きな事故に巻き込まれたことはありませんが、それでも事故した時は頭が真っ白になってしまいます。
やってしまったのは仕方がない事なので、それ以上状況が悪くならないように努める事が大切です。
やってしまった事実が変わらないという事は、その状況をなるべく正確に記録して警察や保険会社へ伝える事が、それ以上状況が悪くしない一番の方法なので、ありのままの状況を伝えられるようにしましょう。
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