- 飛行機を予約するときに保険は必要?
- いる?いらない?はどう判断している?
- 保険の求償の手続きは簡単なの?
アメリカで「エクスペディア」などの旅行サイトや、「アメリカン航空」や「デルタ航空」など航空会社のウェブサイトでフライトを予約する時に、支払い前にいつも保険を掛けるかどうかを聞いてきますよね?
この保険って掛けておくべきかどうか悩むことってありませんか?
昔は僕もよく悩んでいましたが、最近はあまり悩まなくなりました。
保険なので自己判断ですけど「カラクリ」説明をすると結構単純明快なんですよね。
今回は、このフライト予約時に勧誘される保険に入っておくべきかどうか?
という点をご説明したいと思います。
本記事の内容
・飛行機予約の時に保険に入るべきかどうかが分かります
・基本的な保険の考え方を説明します
・入らない方がよい5つの理由をお教えします
アメリカのエクスペディア等のフライトプロテクション保険は必要?
初めに結論から言ってしまうと、この保険に入る必要はありません。
病気などの自己都合でも保険が下りるので、一見とても良い保険には見えますが、僕が思うのは「備えあれば憂いなし」の備えが大きすぎるというように感じています。
そもそも自分のミスや病気で旅行に参加ができなかったと言う経験が皆さんはどれくらいありますか?
おそらく人生の中でも多くて2回~3回くらいではないでしょうか。
旅行の大小は別としても、人生の中で自分の都合で旅行に行けなくなってしまうというのは、可能性でいうと1%とか2%という程度の非常に低い確率なのです。
そう考えると、その保険に費用に対して7%~8%というお金をかけてこの保険を買うと言うのは、人生のトータルで見ると損をしてしまうのではないかと考えられます。
分かりやすい例で説明すると「勝つ可能性が低いギャンブルに参加する」というようなイメージです。
お守りがわりに買ったりするようなメンタル的なものであれば逆に理解ができますが、計算上ずっと保険をかけないで確率的に1%~2%の割合で発生した時に、その分のすべての費用を失ったとしても今まで払い続けてきた保険料の方が高いと言うことになるのです。
これはあくまで確率的な問題なので、非常に高価な旅行でこのようなことが発生してしまうこともあります。
ですからあくまで個人の判断ですが、僕はこの手の保険を掛ける事はありません。
アメリカのフライトプロテクション保険が必要ない理由5つ
僕が入る必要が無いと言い切れる理由をこれから5つ挙げます。
これを呼んでくれた頃には、皆さん「あ、必要ないかも」って思ってもらえるかもしれません!
【理由1】保険料が高い
フライトに関する保険だけで、チケット代の7%~8%程度の費用が掛かります。
1,500ドルの飛行機のチケットであれば、100ドルを超える保険料が掛かるのです。
かなり割高なんですよね。
日本で海外旅行者保険を掛けたってそんなにかからないように感じます。(日数によりますが)
その割に、意外に自己都合のキャンセルにはかなり厳しい規制があるようです
私が読む限り、「本人、同伴者、家族、ビジネスパートナーの怪我または病気、不幸」などはキャンセルが可能なので、単純乗り遅れたなどだと、この保険ではカバーされないという事になります。
【理由2】保険をかけなくても保護されるものが多い
もう一つ知っておいて頂きたいのは、飛行機にたとえ乗り遅れたとしてもその分のお金が全て無駄になると言う事はありません。
もちろん航空会社によりますので一概にすべて大丈夫とは言えませんが、その先の予定の中で空きがあれば無料で変更してくれる場合もありますし、追加の費用で割安に手配してくれる会社もあります。
マイレージ会員などはかなり強いです。
これも非常に単純なカラクリですが、席が空いてさえすれば航空会社にとって「1人無料で乗せてあげる」なんて事はお安い御用なのです。
席が空いているなら1人乗せたところで航空会社のコストなんてほとんどタダに等しいのです。
それが元々チケットを持っていたお客さんだったらなおさら優先してあげるのは、航空会社の評判にも繋がります。
また天候不順などは航空会社のミスではありませんので、途中で立ち往生してしまうとホテルは自己負担になりますが、フライトは遅れるとしても最終目的地まで必ず手配してもらえます。
ホテル代くらいは運が悪かったとあきらめましょう。
航空会社がこういう時の為に提携しているホテルがあったりして安く泊まれることもあります。
機材の不良や航空会社の問題で遅れや欠航が発生した場合は、すべて航空会社の負担でホテルなども泊まれることになります。
また手荷物のロストや遅延についても、交渉すれば1日分の衣服や必要なものを購入して後で航空会社へ請求することもできます。
要するに、自分の不注意や病気によって完全に飛行機に乗れなくなる、いわゆる中止という状況にならないのであれば、ほとんどのケースでフライトについては保証されることになります。
【理由3】 結局時間は失ってしまう
出張や旅行で1番大切なのは実はお金ではなく時間です。
何らかの理由でフライトが遅れてしまったり欠航になってしまうと予定はどうしても狂ってしまいます。
例えば違う航空会社を使って時間を短縮してくれるなどそういったサービスがついているのであればこの保険の検討の余地は大いにあります。
ですが、そういった検討をされるわけではなく基本的には同一航空会社での使用で、航空会社のトラブルで待たされたとしても別便を手配してくれかどうかは保険会社の判断ではなく航空会社の判断となります。
ですから保険に入っているか入っていないかという問題ではないといとう事です。
【理由4】 保険に入ると際限がなくなってしまう
この手の保険は1つ入るとではどこまで入ればいいのかと言う非常に悩ましい問題があります。
例えばプライベートの旅行で、ホテルと飛行機とレンタカー後はオプションツアーなどいろいろなものを予約することになりますよね。
飛行機の保険に入ったとすると次はホテルにも入りたくなります。
レンタカーは当日でもキャンセルができるとして、ツアーのオプション等でもこのような保険があった場合にそれも入るのかと言う悩みが出てきます。
このように余計な悩みを増やしてしまい迷った挙句に冷静さを失って全て保険をかけてしまったりしてしまいます。
このような保険を全部合わせると、旅行先でその分おいしいご飯が食べられるかもしれません。
それでもお守りだと思って保険をかけるとなら問題はないと思います。
【理由5】 保険の求償がとても煩雑
アメリカである程度長く住んでいる方なら良く分かると思います。
簡単に言うと「たらいまわし」に遭います。
この保険は航空会社や旅行サイト会社ではなく独立した保険会社の商品なので、まずは「保険会社」と話をしなければなりません。
その上で、色々な証明の書類を要求されるはずです。
ここで航空会社や旅行サイト会社のフライトしなかった証明や、病気で行けなかったのなら病院の診断書などを用意して提出。
とにかく色々な会社を行ったり来たりします。
その各関所で、「カスタマーサービス」と話をするのは本当に骨が折れます。
とにかく時間が掛る事だけは間違いありません。
エクスペディア等のフライトプロテクション保険は必要?・まとめ
・確率的には入る必要がない
・保険想定するたいていの遅延や欠航は保護される
・時間が短縮できる保険ではない
・ホテルやその他の保険も入るのか迷ってしまう
・メンタルやジンクスでお守りだと思って入るのはまだアリ
いかがでしたでしょうか。
初めに結論を書いてしまいましたが、旅行に行けなくなってしまうという可能性は1%とか2%という程度なのに、その保険に費用に対して7%~8%というお金をかけてこの保険を買うのは、「勝つ可能性が低いギャンブルに参加する」と同じです。
あまりよく考えなくても大丈夫なので迷ったら入るのを止めておいてください。
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